今日は小ネタです。
サン・ハウスが60年代に再発見されて後、あるブルース・フェスティヴァルでハウリン・ウルフと再会しました。
ハウリン・ウルフはその頃はシカゴでマディ・ウォーターズとライバル心、てかほとんど敵愾心に近い激しい感情をむき出しにして激しくシノギを削っておった。
つまり「シカゴ・ブルースのボスだオレだ!」と、互いに譲らなかったんですね。
そんなシカゴの2大巨頭も、ミシシッピ・デルタの大先輩、サン・ハウスから見れば「オレやチャーリー(パットン)に憧れて、よく演奏を聴きに来ていたカワイイ小僧共」です。
何十年ぶりかの大師匠との再会に、ウルフはやや緊張しておりました。
サンは微笑みながらウルフのすぐ側に行き
「なぁ、オレたちが夢中で追っかけてたあの双子のべっぴん達ァ、今頃どうしてるかな?」
と、声をかけたそうです。
いきなりの大先輩のこの発言に、ウルフはもちろん上機嫌になって、その場はとても和やかな雰囲気になったとか・・・。
何とまぁブルースマンらしい、カッコイイ再会でしょう(!)