Texas Alexander/1927-1928: Vol.1
(Document)
最初にこのCDに入ってる(私が持ってるのはレコード)「Range in My Kitchen Blues」を聴いて、凄まじい鳥肌が立ちました。
テキサス・アレクサンダー
戦前テキサス・ブルースの巨人にして、写真が一枚しか残ってない(それもかなり粗い、輪郭のぼやけたもの)伝説の人ですが、その声は、そのディープさが極まり果てた歌い回しは、まぎれもなくブルースの「最も深い闇の部分」を体現するものでしょう。
若き日のライトニン・ホプキンス、ローウェル・フルスンも直にその歌声を聴き、影響されたといわれております。
ひたすらに重く、暗い、といえばミもフタもありませんが、テキサス・アレクサンダーのブルースは、ブルースという音楽の、ひとつの「究極の形態」。そう断言できます。