V.A/HARMONICA BLUES
(YAZOO)
ジャズ・ジラム、ジェイバード・コールマン、リー・ブラウン、アルフレッド・ルイズなどなど、戦前(1920年代~30年代)に活躍したハーモニカの達人たちの演奏がまとめて聴けるお得なオムニバス盤です。
戦後のアンプリファイドハープ、またはモダンブルースで聴けるような、ヘヴィなブルースハープではなく、カントリー・ブルースの、のどかでほんわかした気分になれる生ハープの音は、聴いててホッとしますよね。
しかし、演奏でマイクを使わなかった時代、ブルースマンたちはそれぞれ
「どうやったら個性的な音が出せるか?」
「自分のスタイルを確立するためにはどうすればいいか?」
というのを必死で模索しており、このCDを聴くと、名手達はそれぞれいかにリアリティと格闘して独自の奏法をモノにしていったか、その苦闘の跡も伺えます。
とにかく「歌うような、喋るようなハーモニカ」の妙技、その素晴らしさに、聴けば聴くほど感動させられる一枚です。
ロバート・クラムがデザインしたジャケットもイイネ!